HISTORY 競技
デュ・モーリエクラシック 日本選手の記録
2000(平成12)年までカナダで開催されていた
女子のメジャー競技
デュ・モーリエクラシックは1979(昭和54)年からの22年間、メジャーとしてカナダで開催されていた米女子ツアーのトーナメントである。大会自体は1973(昭和48)年にスタートしており、1979年にメジャー昇格。1979年当時の大会名はピーター・ジャクソンクラシックで、1984(昭和59)年からデュ・モーリエクラシックとなった。現在はCPKC女子オープンが大会の歴史を引き継ぎ、米女子ツアーの一般のトーナメントとして開催されている。
2位3回の悔しい記録を残した岡本綾子
日本選手の初出場は1983(昭和58)年の岡本綾子。通算4アンダーパーで10位に入っている。岡本は1981(昭和56)年から米女子ツアーに参戦していたが、最初の2年間は日本に比重を置いており米国でのプレーはそれほど多くなかった。フルシーズンでの参戦は3年目を迎えた1983年から。そのため、この年が初出場だったわけだ。
翌1984(昭和59)年、3打差6位で最終ラウンドを迎えた岡本は15番までに7バーディを奪って一時は首位に並ぶ。しかし、16番のボギーで後退。優勝したジュリ・インクスター(米国)に1打及ばずの2位で大会を終えた。
1986(昭和61)年も岡本が最終ラウンドでチャージをかける。3打差5位から8バーディ・ボギーなしの64を叩き出し、通算12アンダーパーの単独首位でホールアウトした。だが、最終組で回るパット・ブラドリー(米国)が18番をバーディとして岡本を捕える。そしてプレーオフは1ホール目でブラドリーがバーディを奪って優勝。岡本はまたも2位に甘んじた。

デュ・モーリエクラシックで3回2位になるなど、メジャー優勝にはあと1歩届かなった岡本だが、米ツアーで通算17勝を挙げ、1987(昭和62)年には米女子ツアー賞金女王の座を獲得している(1988年撮影)
翌1987(昭和62)年、岡本は7月のデュ・モーリエクラシックを迎えた時点ですでに3勝を挙げて賞金女王争いを演じていた。第1ラウンド、岡本は10バーディ・3ボギーで65をマーク。1打差の首位に立った。第2ラウンドは69で2位との差を2打に広げる。気温が35度にも達した第3ラウンド、岡本は66で回って通算16アンダーパーにまでスコアを伸ばした。2位のジョディ・ローゼンタール(米国)とは6打差。ついに初めてのメジャータイトルを手にする時が来たかに思われた。
最終ラウンドも猛暑の中で行われた。スタートホール、岡本はいきなり1打目を左の林に打ち込んでしまう。ボールは打つのが難しい場所にあり、アンプレヤブルを宣言。いきなりの大ピンチは何とかボギーで収めた。
だが、前日まであれほど決まっていたバーディパットが入らない。6番、12番をボギーとして通算13アンダーパーに後退。13番から4連続バーディを奪ったローゼンタールに一気に交わされた。
岡本は17番でようやく初バーディを決めるが時すでに遅し。通算14アンダーパーでローゼンタールに2打及ばず、大会3回目の2位に終わった。

1998(平成10)年には優勝争いの末、9位の記録を残した小林浩美(1989年撮影)
小林浩美は11年連続、11回出場
1990(平成2)年に米女子ツアーメンバーとなった小林浩美はこの年のデュ・モーリエクラシックが初メジャーだった。ここからメジャー最終年の2000(平成12)年まで11年連続11回の出場。当初はなかなか上位に入れなかったが9回目の出場となった1998(平成10)年に初めてチャンスが来た。6打差6位で迎えた最終ラウンド、アウトで3バーディを奪って優勝争いに加わったのだ。一時は首位に1打差にまで急接近。しかし、インで崩れて最終ラウンドのスコアは73。通算11アンダーパーは7打差の9位で大会初のトップ10入りだったが悔しい終わり方だった。
岡本が初出場した1983年から2000年までの期間で日本選手はのべ28人が出場。優勝はなく、2位3回、10位以内5回の成績を残した。
文/宮井善一
デュ・モーリエクラシック日本選手各種記録
| 項目 | 記録 | 選手名等 |
|---|---|---|
| 最多出場回数 | 11回 | 小林浩美 |
| 最多第3ラウンド進出回数 | 9回 | 小林浩美 |
| 最多10位以内回数 | 4回 | 岡本綾子 |
| 最高成績 | 2位 | 岡本綾子(1984、1986、1987年) |
| 18ホール最少ストローク | 64(-8) | 岡本綾子(1986年4R) |
| 72ホール最少ストローク | 274(-14) | 岡本綾子(1987年) |
| 72ホール最多アンダーパー | -14(274) | 岡本綾子(1987年) |
| 最年長出場 | 39歳87日 | 岡本綾子(1990年) |
| 最年少出場 | 25歳149日 | 中嶋千尋(1989年) |
| 大会別最多出場人数 | 3人 | 1990、1999年 |
| 大会別最多第3ラウンド進出人数 | 2人 | 1990、1998、1999年 |
| 大会別最多10位以内人数 | 1人 | 1983、1984、1986、1987、1998年 |
参考文献
日本ゴルフ殿堂ウェブサイト『海外メジャー日本人成績』
『スポーツニッポン』1984年7月31日付、1986年7月29日付、1987年7月11~14日付、1998年8月3、4日付
INDEX

