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コンケーブ(Concave)

「フェース面は平坦でなければならない」
というルールを生み出した
凹面フェースを持つクラブ

凹面フェースのコンケーブ・ウェッジ

 

 すり鉢の内部や円筒の内側のように、中央が窪(くぼ)んだ「凹面(おうめん)」の状態を指す。
 ゴルフクラブの歴史においては、1800年代中期のロングノーズ(木製クラブ)のフェースに見られた形状として知られる。これは、当時の主流であったフェザリーボールの柔軟な特性に合わせ、インパクト時の球の捕まりを向上させる目的で採用されていた。
 しかし、1930年前後にアイアンクラブ(特にウェッジ)において極端な凹面フェースが登場したことで、その扱いは一変する。この形状はバンカーショットの際に砂を過剰に捉え、物理的な「二度打ち」に近い効果をもたらすと判断された。さらに、凹んだフェースがボールを包み込むように長く接触することで、当時のルールで禁止されていた「押し出し(Push)」や「かき出し(Scrape)」に繋がることも強く懸念された。
 その結果、R&AおよびUSGAは1931年1月1日施行の用具規則改訂により、凹面フェースを持つクラブを正式に不適合(ルール違反)とした。この決定は、現代も続く「クラブのフェース面は平坦でなければならない」という規則の根幹となっている。

 対義語はコンベックス(Convex)で、「凸面(とつめん)」を意味する。現代のウッドに見られるバルジ(Bulge/左右の丸み)は、このコンベックスにあたる。

 

文/井手口香


参考文献・参考URL
佐藤勲『私のゴルフ図書館』officeアイ・サトウ、1999年
USGA『History of Equipment Rules』
https://www.usga.org/content/dam/usga/pdf/Equipment/History%20of%20Equipment%20Rules.pdf(参照 2026-03-16)

 


 

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